大阪歴史博物館 なにわ歴史塾ブログ
大阪歴史博物館の2階なにわ歴史塾では、展示内容を深めていただくため、開架図書6,000冊、映像ソフト100本以上を用意して、皆さまのお越しをお待ちしております!

味は保障しませんが・・・

暑い夏に明治時代の食事はいかがですか



近藤堅三編纂『西洋料理法獨案内』濱本伊三郎 1887年
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寒くなる名前の料理もあり暑い夏にはオススメです



明治20年ごろはまだ西洋料理が身近ではなかったのか、
それともこの本だけの特徴なのか他の本を調べていないのでわかりませんが、
料理名で料理を説明しようとしています。



例えば
半熟ゆで卵または温泉卵 → 煮たる卵
目玉焼き → 炙りたる卵
のように。



この法則が肉料理に使われると
焙たる豚の頭、焙たる心臓
など名前だけ見ると身の毛がよだつような寒くなる料理となります



この料理名をみて本当に料理を作ったのか?作りたくなったかと疑問なのですが
当館にあるこの本は再版なので、初版は売れたのでしょう。
発行部数はわかりませんが・・・



私たちと少し味覚が違う明治の人たちの食事を
想像で体験してみてはどうでしょうか?



今日、木曜日の献立(附表「一週間日々之食品献立」より)
朝食 朝食の團餅(まるもち) 材料はパンだと思うのですが、発酵や生地を休めず
                   焼いています
    樗古聿(チョコレート) 栄養価が高く、茶珈琲よりはるかに好ましい飲み物
                  とされています
    蒸たる豚の腎臓
昼食 愛倫蒸肉(アイリシユスチウ) 塩・胡椒をした肉を葱と馬鈴薯(途中から)と
                       蒸したもの
    麺包布顛(ぱんぷぢんぐ) フレンチトースト?
晩食 茶
    日本風炊米 牛酪と砂糖をつけ冷めないうちに食べれば「其味甚だよし」らしい


銀二貫

2階の休憩コーナーから窓の外を見ると
目の前にNHKさんの大きな宣伝のたれ幕があります。
「銀二貫」
現在放送中の時代劇です



「銀二貫」は昨年新しくできた賞、大阪の本屋と問屋が力を併せて、大阪のお客様にむけて絶対はずさない1冊を選んだ「Osaka Book One Project」の第1回受賞作です。
大阪あたりでの本屋さんでは平積み、ポスター、POPなど、どの本屋さんに行っても力を入れて宣伝、販売をされていたのでご存じの方も多いと思います。



内容はサクッとひと言でいうと大坂天満の寒天問屋を舞台に、主人公が厳しくもあたたかい人たちに囲まれ支えられながら成長していく・・・というお話ですが、個人的には大坂商人の心意気、やさしさ、お金の使い方のきれいさが印象的なお話でした。



「銀二貫」(高田郁著 幻冬舎 2009年)は
なにわ歴史塾の大阪コーナーに置いてあります。
ほんのり心をあたために来てください。



ここでトリビアをひとつ
2009年に発行された単行本の表紙はなんと
大阪歴史博物館の館蔵品
葛飾北斎 諸国名橋奇覧「摂州天満橋」

が使われています
これを聞いて何人の人が反応するのか疑問ですが、
「銀二貫」は歴博にゆかりがある本でもあります


20140520銀二貫2


栄原永遠男『聖武天皇と紫香楽宮』(敬文舎)

本書は、この4月に当館の館長に就任された栄原先生の最新作です。


聖武天皇と紫香楽宮 (日本歴史 私の最新講義)聖武天皇と紫香楽宮 (日本歴史 私の最新講義)
(2014/03)
栄原 永遠男

商品詳細を見る


聖武天皇は、天平12年から17年にかけて、平城京を振り出しに、恭仁宮、紫香楽宮、そして難波宮と移動してまわり、最後にまた平城京に戻りました。これまで「彷徨」と表現されることが多かったこの行動が、聖武天皇によって時には周到に準備・計画されたものであったことを明らかにしたのが本書です。

門外漢でも読み通せるようにいろいろと工夫がなされています。遅読の私でも一気に読むことができたので、それは成功しているように思います。謎を解き明かした時の著者の喜び・感動、壁にぶち当たったときに抱くなんともいえない思いなどが率直に吐露され、読者はそれに共感しながら、次第に叙述に引き込まれていきます。著者の喜び(古代史研究の醍醐味)が、知らず知らずのうちに読者の喜び(読書の喜び)に転換する装置が仕込まれている、そんな本です。

聖武天皇の大行幸や紫香楽宮について、現在どこまでわかってどこからわからないのか、問題の全体像・輪郭が示されています。SB13230とかSD6117といった考古学の調査報告書によく出てくる記号や番号の意味についての解説もあります。木簡に書かれている文字を判読したもの(釈文)を書き記す場合の約束ごとや、正倉院文書をあつかう際の約束事についての説明もあります。一般書でありながら、専門書でもあり、また初学者の入門書としても読めるという本なのです。

天平16年2月26日、難波宮を「皇都」とする勅が出されます。当館の10階展示場でも難波宮でこの勅を宣する儀礼が行われたと想定して、その様子を3面の大形スクリーンで放映しています。しかしこの時、かんじんの聖武天皇は難波宮にいなかったのです。本書冒頭で聖武天皇の行動が年表にまとめられています。これをみると、この二日前に聖武天皇は難波宮を「抜けだして」、紫香楽宮に行幸していたことがわかります。天皇が不在の宮が「皇都」と宣言されるという「奇妙」な出来事が起きているわけです。

しかも、この勅は元正太政天皇が出したとみる意見があり、著者もその意見に賛成しています。聖武天皇が出したとばかり思っていた私はびっくりです! そして、この勅が出たからといって「首都難波宮-副都恭仁宮となったかというと、私は、この考えは機械的すぎると思う」(302頁)というちょっと刺激的な一文もあります。

それでは、聖武天皇にとって難波宮とはどういう位置づけだったのでしょうか? 著者の考えは終章で簡単にまとめられています。より詳しくは6月29日の著者による講演会「聖武天皇と難波宮」で聞けるのではないかと期待しています。参加される方はぜひ一読をおすすめします。

7月28日(なにわの日)おすすめ図書

明日7月28日はなにわの日
「なにわの日」は、難波宮を発掘した山根徳太郎博士の命日です。
大阪歴史博物館でも当日「なにわの宮フェスタ!2013」が開催され、講演会やダンスステージなどが催されます


そんなお祭りの前に、今回おすすめしたいのがこちらの本↓↓

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「考古学を知ってもらうために/大阪歴史博物館編」



発掘に必要な基礎知識や、発掘作業のすすめ方など子ども向けにわかりやすく解説されています。現在、夏休み子ども特集のコーナーにて配架中です


また、映像の間の「発掘今昔物語」(17分)でも、発掘現場で実際に使われている機械や道具をVTRで紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください


そしてここで考古学に興味を持ったそこの小学校5・6年生、中学生のあなた
タイムリーなニュースです◎


大阪歴史博物館では、秋にこちらの体験学習が開催されます。



“なにわ歴博”わくわく子ども教室「歴史講座と考古学体験」

締切は8月16日(金)必着です。→定員に余裕があるため、締切を延長します。詳細については、当館(06-6946-5728)までお問い合わせください。
(対象学年や要件があるので、ご確認の上ご応募ください。)




・・・と全体的に歴博のPRになっちゃいましたが、子どもたちにとってはより身近に考古学に触れられる絶好の機会です!ぜひご参加くださいませ

明治時代のイケメン

カッコよさの基準は場所や時代によっていろいろですが、
今朝、バレンタインと聞いて思い出した本があったので
紹介したいと思います



波多野烏峰著 「紳士と社交」 実業之日本社 明治41年
紳士と社交
明治時代のマナー本です


この本の第5章「化粧」の中に著者が考える美男子について書かれています。
さて明治時代の美男子とは・・・


健康で清美なる容貌をもち人格が優れている人


そして清美なる容貌とは



①艶やかなる頭髪
清美なる容貌には必ず艶やかなる頭髪が必要だが、度が過ぎて銀行員や会社員とかに度々いるような猫に舐められたようなテカテカする頭髪は俗悪極まりない。艶やかなる頭髪になるには少なくとも一週間に一度は清潔に洗わなければならない・・・


②澄たる眼
清美なる容貌の中で最も重要な部分で、眼には人格があらわれる。よって、眼や精神を疲労させない注意が必要・・・


③気高き鼻
女子の鼻と違い化粧でごまかすことはできない。人格がよければ顔面全部の具合で何となく気高いように見え始める。


④白雪なる歯
目鼻立ちや服装がよくても黄ばんだ歯ひとつで風采を破壊するのに十分である。食後にはうがいをし、鏡を見て歯を掃除するのは嗜みのひとつである。


⑤凛々しき口(省略)


⑥活々したる頬(省略)


⑦清美なる体
顔だけでなく体全部が清美でなければならない。必ず毎日体全部をきれいにする必要がある。週に一度ぐらいしか入浴せず、顔もろくに洗わないようではいけない。清潔は清美なる容貌を保つ最大の条件である。


そして最後は香水の使い方
ほんの少し使うのは悪いことではないが、悪臭を隠すために使用していると想像させるような使い方はいけない。無臭は最上の芳香である。


いかがですか?明治時代の美男子は
かなりざっくりとまとめてしまいましたが、
詳しくはなにわ歴史塾で・・・


とにかく清潔に!が強調されていて、逆にこの時代の普通男子が気になります。


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