大阪歴史博物館 なにわ歴史塾ブログ
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ちょっと変わった楽しみ方

大正12年7月~11月に発行された月刊雑誌「刀の研究」の写真です。
20130810.jpg


登録作業をしていたら連続した数号だけ右側の2冊のように手書きになっていました。
本が手に入らなくて写したにしては謄写版(ガリ版)でかなり気合の入った写し方で、
なにかおかしいと思っていたら、あることがきっかけで手書きになったことがわかりました。


そのあることとは・・・


大正12年9月1日に発生した関東大震災です。
震災で東京のほとんどの印刷所が全滅してしまい、活字版で発行することができず謄写版で発行されました。
震災直後の10月号では年内は謄写版で発行するため内容も減ってしまうけれども、それは徐々に回復し、印刷所も復旧すればすぐに活字版を発行する、困難があっても挫折はしないと発行者は宣言していたのですが・・・


半年間休刊し復活した号では、印刷所や休刊中の思いやりのない読者への怒りを4ページにわたって爆発させ、最後には当分は内容を少なくし、読者が増えればページ数を増やして口絵や写真も増やしますと宣言していました。


関東大震災は発行者の雑誌への思いと、雑誌の内容を変えてしまいました。


登録作業をしていると、この雑誌のような時代の影響を受けた本に出会うことがあります。本なので書かれている内容も大切ですが、装丁など「本」自体に目を向けてみてください。本の内容とは違ったことが発見できることがあり、なかなか楽しいですよ


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